一般財団法人
大阪労働協会

2016.07.19

関西最大級の採用イベント「OSAKAジョブフェア」
回遊性アップとコスト削減を両立した公式アプリ開発

大阪労働協会様が主催・運営する、関西最大級の採用イベント「OSAKAジョブフェア」において、シナジーマーケティングは公式アプリの企画・開発を手がけた。
イベント会場の各所に設置したBeaconからアプリ所持者(来場者)へ向けて、イベント情報や企業情報、プレゼント情報などをPUSH通信によりタイミングよく配信。会場の回遊性の向上およびペーパーレス化によるコスト削減を実現した。

※Beacon= Bluetoothを利用した無線技術。発信した信号をスマートフォンなどのデバイスがキャッチすることで、屋内の位置測位や情報のPUSH配信などができる。

 

Assignment

顕在化された2つの大きな課題

大阪労働協会様は、就業支援事業の一環として採用企業と求職者とのマッチングを行う合同企業説明会を年10回程度主催している。そのなかで、以下のような課題が顕在化していた。
1. 会場での来場者の回遊性が低い
来場者(就活者)は、まず時間をかけて資料を読み込んで自分が訪問する企業を決定し、その後、目当ての企業だけを訪問して会場を後にするということが常である。これまでも当初予定していなかった企業にも訪問してもらえるような導線設計をしてきたが、それでも企業ブース訪問数は平均2〜3社であった。回遊性を高め、1人あたりの企業訪問数を増やすことが、大阪労働協会様の重要な課題であった。
2. イベントの冊子に余計なコストがかかっている
例えば、1,000名規模を想定しているイベントでは、冊子を1,500部以上用意することが慣例となっている。しかし、動員が想定を下回った場合は、500部以上を廃棄することもあった。
これらのコストとリソースのロスは非常に大きく、従来から課題意識を持っていた。
 

Solution

Beaconを活用したアプリ開発でリアルタイムに情報を配信
さらに、Beacon設置の検証・改善まで

ペーパーレスなイベントを実現するため、シナジーマーケティングは冊子情報をアプリに集約をすることを提案した。
さらにこのアプリに、来場者の近辺のブース情報を受け取る機能を搭載。
来場者がノーマークだった企業の情報に触れるきっかけをつくることで、回遊性の向上およびブース接触数の増加を図った。

Beaconアプリの機能

イベント会場の各ブースに専用のBeaconを設置し、通りがかった来場者に対し近辺のブース情報をPUSH配信。イベント会場の入口と出口には専用のBeaconを設置し、来場/退場をスマートフォン端末で検知。
さらに、ブースごとのBeacon検知情報をサーバに蓄積することで、入退場およびエリアごとの受信者数を知ることができる。

 

Beacon設置(検証と改善)

シナジーマーケティングはアプリ開発だけでなく、Beaconの調整・設置計画から当日フォローまで、お客様と一体となってイベント推進に動いた。計3回のイベントのうち1回目は仮説検証、2回目は改善をサポートし、3回目にはお客様のみによる運用を実現した。
設置1回目
大規模採用イベントでのBeacon活用に向けた道筋を立てる支援を目的とし、会場内に35個のBeaconを目立たない場所にまんべんなく配置。イベント運営中も30分に一度の電波強度テストおよび端末による電波/動作チェックを実施した。1回目のイベント終了後、ログデータおよび来場者の行動観察から、
・人が密集する場で電波が遮断される
 会場構造による設置場所の制約による受信精度が変わる
・来場者がいらないと思った情報は無視される
 そもそもアプリをインストールしない場合がある
という課題が明らかとなった。これらの課題を分析し、「1.情報を等しく届けるには」「2.アプリをインストールしてもらうには」という2点を次回の重要課題と設定した。
設置2回目
前回の反省を活かし、アプリ上からしか見られないコンテンツを作ることを提案。出展企業に紹介動画やプレゼント企画といった、来場者にとってメリットとなるコンテンツをご用意いただき、Beaconの位置をドリームポイントとして紹介。来場者に能動的に情報を収集してもらう動機を与えた。
また、紙の資料を無くしたアプリ利用前提でのイベント設計が行われ、スマートフォンをお持ちでない来場者にはiPadを貸し出すことで、すべての来場者がもれなくアプリを利用できる環境を実現した。
 

Result

訪問平均数が3.34社に増加

来場者の企業ブース訪問数がこれまで平均2~3社に対し、1回目のイベントでは平均3.3社に、2回目のイベントでは3.34社に増加した。また、Beaconから情報を取得しなかった人の平均ブース訪問数は2.97社に対し、Beaconから情報取得した人の平均ブース訪問数は3.70社であった。 この数値から、Beacon活用が来場者の回遊性を高めることに有効であったといえる。
またBeaconのログデータから、滞留が起きていた時間や場所、入場から退場にいたるまでの回遊ルートなど、来場者の行動も把握することができ、今後の動線設計に活用できると評価をいただいた。
さらに、2回目のイベントではアプリ利用を前提としたイベント設計によるペーパーレス化により、およそ75万円のコスト削減を実現している。

 

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