Design

私が感じる、これからのデザイナーに必要なこと

春山 愛順 2017.07.11

はじめまして。
デザイナーの春山です。

今までWebデザイナーのお仕事というと「可愛い系」「かっこいい系」「シュッとした感じ」など見た目だけをデザインすることが多かったと思っています。
それは必要なスキルではあるのですが、問題なのはユーザーの視点・気持ちが軽視されてしまっていることです。

何でこのデザインになったのか、ちゃんと説明がしたい。
そう思ってたどり着いたのが、UXです。

とはいえ、UXって言っても何から手をつけていいのか・・ これって結構多くのデザイナーさんの悩みではないでしょうか?

私もこの悩みをどうにかしたくて先輩がオススメしてくれた、
『初心者向けUX/サービスデザイン概論 ~UXデザインの基礎を学ぶ~』に参加してきました。

セミナーを受けて学んだUXの背景や考え方、デザイナーに求められる新たな仕事についてご紹介したいと思います。

■技術革新による変化

技術は日々どんどん進化しています。それに合わせて、私たちの生活も大なり小なり変化していっています。
大きな技術革新が起こったときは、技術の進化に目が向きがちですが、実際に使うユーザーの生活の変化を無視してしまうと、何が必要で、何が不要なのか、色んなことが見えなくなってしまいます。

例えば、馬車のお話。
"馬車のスピードをあげるためにどうしたら良いのか...と考えていた。
馬の数を6頭に増やせば早くなるが、6頭を均等に叩ける鞭がその当時は無かった。
やっとのことで均等に叩ける鞭を作り出すことが出来ました!
しかし馬車の時代は終わってしまったのです。
なぜかと言うと、馬車にとらわれることなく、早く移動したいと言う問題点に目を向けたことで馬車よりも早い車が発明されたからです。"

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これを「イノベーションのジレンマ」といいます。
イノベーションを起こして業界トップになった企業が、さらに高品質の製品サービスを提供し続けようとして、次のイノベーションに立ち遅れ失敗を招くというものです。

本質的な問題に目を向けてサービスを作らないと、作り手のこだわりだけで空回りしちゃうよ~ということですね。

■マーケティング活動のパラダイムシフトがおきている

最近の技術の進化といえば、やはりスマホです。

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スマホの登場によってプロダクト製品を売りにしていたソニーやPanasonicなどを抜いて世の中は一気にグーグル・アマゾン化しましたよね。
そのことが機能に価値があるという考えであるグッズドミナントロジックから、全てはサービスという考えのサービスドミナントロジックへと一気に変えていきました。

つまり、
"今は体験に価値がある"

これからスマホの用途も狭くなってくるかもというお話もありました。
なぜかというと「IoT」と「AI」が出てきたからです。

IoTとは、"Internet of Things(モノのインターネット)"の略で、この言葉の通り、様々なモノがデータを持つことになります。

AIは、人工知能です。
人工的に人間のような知能を実現したプログラムです。
具体的には言語や画像を理解したり、データから論理的な推論ができたりします。

「IoT」「AI」の登場は、私たちの生活をどんなふうに変化させるんでしょう?

■IoT機器に囲まれて、蓄積したデータをAIが処理して・・・そんな現代社会で生き残るには?

踊るクマが必要なんです!
他とは違うオリジナリティー、特化したサービスを提供できるということです。

そのためには、ユーザー個々の背景情報や状況の真相を明らかにすることが重要です。
IoTの持つデータをAIが処理しただけでは、この真相までを明らかにはできないので、人の手によるUXリサーチがすごく大事となってきます。

UXリサーチを徹底したことで成功した製品やサービスには次のようなものがあります。

  • ・アキレス瞬足
    小学校のグランドを調査すると左回りだった。そこで左回りのカーブに強いシューズを開発され、運動会で転けずに一位になれる!と売れた商品です。
  • ・IKEA 365+シリーズ
    「ホームビジット」と呼ばれる家庭訪問調査から始まった。そこで 世界中の食卓を見て調べたら食卓でたべてなかったことがわかった。
    そこから導いたテーマが「スモールスペース」。
    重ねて歩き回ることもできるようなどんぶり型になっている。
  • ・アメリカン航空
    機内のモニターを廃止し、wifiを使えるようにした。
    理由は時代遅れになる座席のモニターよりも、それぞれが好きな映画を見たり高速インタネットサービスを提供した方がニーズにあっているためです。

この成功例からみても、UXリサーチって本当に大切です。

■これからのデザイナーに求められる新たな仕事

色々と書きましたが、デザイナーに求めることは時代と共に変化しているということですね。
特に注目されてきているのが、「UIデザイナー」「プロダクトデザイナー」「UXリサーチャー」です。

・UIデザイナー
蓄積したデータを、如何にユーザーに 身体的にフィードバックするか

・プロダクトデザイナー
ユーザーが操作を意識しないでデータを収集するIoT機器を作る

・UXリサーチャー
ユーザーの行動を観察し本質的な欲求を洞察する

私はWebデザイナーとして危機感を覚えました。
なぜかというと、今の時代デザイナーに求められてるものってものすごく広い領域なんだなと知ったからです。

かといって、全部出来るようにならないといけないのではないです。
進化し続ける社会で自分が戦う為に必要な部分を見つけて仕事に落とし込むことが大事ですね

Webデザイナーの私の場合は、AIにはできないUXリサーチのスキルをつけ、今までやってこなかった提案段階から問題解決に向けたデザインを作っていけるようになろうと思いました。

引き続き「UX デザイン連続セミナー2017」に参加して勉強することにしましたので、また学んだことを共有していきます!